体感ではわかりづらい振動を数値化!振動表示器とは

工事現場などで、電光掲示板に振動の値が表示されているのを見たことがありませんか?これは振動表示器という測定器で、振動レベルを数字で確認することで気を配った作業をするためのものです。

 

 

振動被害のワースト1は建設作業

 

まず、振動被害の発生の様子を見てみましょう。
振動による苦情は雑音ほどではないものの、毎年多く寄せられています。振動による苦情では、建設作業が大きな割合を占めていて、中でも解体作業に対する苦情が多くなっています。振動被害は日常生活への影響が大きい深刻な問題である上、心理的・感覚的な要素も含まれているので難しい問題となっています。

 

建設現場における振動に対する対策としては、ひとつには振動の少ない建設機械を使ったり振動が少ない工事の方法をとるなどのハード面での対策があります。
ソフト面での対策としては、重機の操作を丁寧に行う、作業の時間帯に配慮する、振動がでる作業を別の場所でするなどがあげられます。
さらに、近隣住民には事前の説明会を実施し、苦情があった場合には誠意をもって対応するなども重要になってきます。

 

 

振動は測定することもできる

 

感覚的な部分も大きい振動ですが、測定することもできて規制もあります。特定建設作業に関する振動規制基準では、敷地境界線で75dBとなっています。
振動を測定するって少し不思議な感じがしますが、振動の評価には「振動レベル」が使われていて単位はdBです。体に感じる振動には大きさや、方向、周波数といった成分が含まれています。これらを測定して人間の感覚に近い値を数字にしたものが振動レベル、一般的には振動計で測定されます。

 

 

振動レベルを表示して自主規制

 

振動被害を出さないためには、振動に気を配って作業をすることも大変重要になってきます。
注意するとはいっても、振動に一番近いところにいて、日常的に振動を受けている作業者には、どのくらいの振動が起きているのかわかりづらいものです。まるで測度メーターのない車で、制限速度を守れと言っているようなものです。
そんな時に活用したいのが振動表示器です。振動表示計は中に振動計が入っていて、振動レベルを大きなディスプレイに表示させるものです。数字として見えることで、作業者や管理者に振動レベルを知らせて注意を呼び掛けることができ、規定値を超えると回転等が回り周辺に知らせます。
しっかりとした自主規制を促すとともに、振動に配慮した工事を行っていることを周囲にアピールすることもできます。

 

 

 

ピックアップを置く場所には注意

 

振動表示器の使い方は簡単です。
振動ピックアップを測定場所に設置し、測定を開始するだけで振動レベルが測定できます。
気をつけなければならないのは、ピックアップの設置場所くらいです。振動は硬い地面でないと正しい測定ができません。アスファルトなどの硬い地面に置く場合には特に問題ありませんが、測定場所がやわらかい土の場合には十分に踏み固めてからピックアップを設置しましょう。
それからマンホールの上や、側溝のふたの上、地下に配管などが埋まっている場所は避けてください。また、デコボコや傾斜がないところを選び、雑草があったら抜いてから設置します。鉄筋やコンクリートで滑りやすいところで測定する場合には、両面テープで固定しましょう。