定番の使い方から意外なものまで、騒音計7つの用途

騒音計というと工事による騒音や、ご近所トラブルを思い浮かべる人も多いかと思います。でもこの騒音計、騒音だけを計るものではありません。音の大きさを計ると考えて頂いたほうがいいかもしれませんね。定番の使い方から意外なものまで、騒音計の7つの用途をご紹介したいと思います。

 

作業者の安全と健康を守る環境測定

 

あなたの職場には大きな音が出る機械などはありますか?非常に大きな騒音がでる機器としては、硬いものを削るグラインダーや、金属の加工に使われるプレス機、ボルト・ナットを回す機械インパクトレンチ、コンクリートを崩すためのコンクリートブレーカーなどが代表的です。
等価騒音レベルが85dB以上の音になる可能性が高い場合には、6カ月に1回等価騒音レベルを測定することが義務付けられています。等価騒音レベルとは複数の位置で一定時間測定した結果を平均したものをといいます。騒音レベルは作業場の中の位置によって違いますし、時間によっても変化するので平均化した値を使います。

 

快適な音環境のための環境測定

 

家族で、友達と、恋人と楽しい時間を過ごすデパートやショッピングモール。そういった商業施設も、色々な音で溢れています。
沢山の人が集まる場所ですから、人の話し声や足音も多く、お店から聞こえてくるBGMも聞こえます。
では、きちんとアナウンスが聞こえるでしょうか?顧客は騒音を気にせず、快適な時間を過ごせているでしょうか?

 

学校や保育所など子供が長い時間を過ごす場所では、さらに快適な音環境が重要になります。安静が必要な病院などではストレスを感じない静かさが必要になります。
外からの雑音が気になることはないですか?隣室・階下からの音は遮音されているでしょうか?
音環境の安全性・快適性の向上のために、まずは測定から始めてみませんか。

 

ストレス発散にも効果大、大声コンテストの音量測定

 

地域や商業施設でのイベントの定番で、KIDSコンテストなども好評のようです。大きな声を出すとストレス発散にもなりますし、どんな言葉を叫ぶかも楽しみの一つですね。
屋内・屋外問わず大きな声が迷惑にならない場所があれば、特別な準備も必要ありません。必要なのは声の大きさを計るための測定器、こんな場面でも騒音計は活躍します。

 

静かさのニーズに答えるための音量測定

 

音は製品の性能としても重要です。最近の自動車はとても静かで、乗り心地も格段に良くなっていますね。ただ目的地に着けばいいというだけでなく、静かさに対するニーズが高くなっています。車の他にも日常的に使うものですと、掃除機や洗濯機にも静かさが求められます。工業用機器などですとかなり大きな音がする場合もあり、作業員の健康に対する影響や近隣住民のことも考えると、少しでも音を抑えた製品を選びたいものです。
こういったニーズに答えるために、製品の開発設計時点での動作音の測定、生産ラインでの検査や品質管理にも騒音計は使われています。

 

異音は機械からのSOSかも

 

機械から何か変な音がする、故障かもしれない・・・そう感じたことはありませんか。その「感じ」が正しい場合が多いのです。
機械から異音やいつもと違う振動がする時には、故障や消耗品の交換時期などメンテナンスが必要なこともあります。
音は機械が正常に動いていることを確認するための重要な確認のポイントです。機械を分解することなく簡単に確認でき、メンテナンスのタイミングを見極める材料にもなります。こういった機械の保守には定期的な測定をして、正常な音との違いを見ることも大切です。
機械の稼働音も騒音計で測定しておけば、確認する作業員ごとの個人差もなくなり定量的に確認できます。

 

もし騒音被害にあってしまったら

 

騒音被害の苦情件数は、公害の中でも大気汚染にならんで大きな割合を占めています。騒音被害の多くは工場や事業所からの騒音です。
工場で使っている機械の音や空調設備、スーパーやコンビニの室外機、高速道路、飛行場などがあげられます。
また生活騒音は少ないながらも年々増える傾向にあります。集合住宅での上下階の音、エアコンの室外機の音、テレビ・ステレオ・カラオケの音などがあげられます。
騒音被害に対しては様々な点を考慮するべきです。騒音によってどんな健康被害があったかや、音の大きさ、音がする時間帯や頻度、どのくらいの時間音が続いているのか、音が発生している場所で配慮があったかどうかなどです。
音の大きさは騒音計で、客観的に測定することが可能で大事な判断材料になります。

 

それぞれの建物にあった美しい音作り

 

建物を建てる時にも騒音計は使われます。特に集合住宅では廊下を歩いている音や話し声、隣の部屋からのテレビの音、上の階の足音などが気になりますよね。
快適な音の環境になっているかどうかを確認するために、様々な騒音を人工的に発生させる騒音発生器や、床をたたく重量床衝撃音発生器でわざと音を立てます。
線路沿いや高速道路の近くなど外からの騒音が避けられない住宅では、どのような防音対策が有効かを検討したり、実際の防音効果を確認したりするために測定を行います。
音楽の演奏や練習を行う設備、講演会場やデパートなどの放送設備がある場所では、外に大きな音が漏れないか、音がきれいに聞こえるかなどきれいな音を作るための測定が行われています。

 

騒音計の7つの使い道はいかがだったでしょうか?
そんなところで?!と思うような使い道もあったのではないでしょうか。音楽など心地よいと感じる音もある一方で、大きな音や不快な音はストレスを感じさせます。
そんな音と良い関係を作っていくために、騒音計を使って音の大きさを測定するのは人間の知恵ですね。必要になったときは、いきなり購入するのではなくレンタルサービスの利用から始めるのがいいですよ。

 

騒音計など各種測定器が揃っている株式会社メジャーのレンタルサービスがオススメです。

最近、低周波音に対する健康被害を訴える人が増えています。
この「低周波音」、音には違いないのですが、普段聞きなれない音で圧迫感・振動感・不快感があります。また、聞こえ方に個人差があるなど厄介な音でもあるのです。そもそも低周波音とはどのようなものでしょうか?

 

音は空気の圧力変化で伝わる

音は空気の圧力の変化によって伝わり、鼓膜を振動させることで聞こえます。
空気の圧力が変化している様子は目に見えませんが、音は個体の中も振動となって伝わっていきます。
固体が振動しているのは見えますね。例えば、糸電話を思い出していただけるとイメージがわくと思います。2つの紙コップを糸で繋いで、糸をピンと張ります。片方の紙コップに口をつけて話をすると、反対側の紙コップから声が聞こえてきます。このとき糸は細かく震えていますね。こんな風に振動や、圧力変化によって音は伝わっていくのです。

 

音程を決めるのは周波数だった

音の振動の仕方によって、大きさや音程も変わってきます。振動の大きさが大きければ大きな音、小さければ小さな音になります。また、音の高さは振動する速さに関係します。

 

ここで周波数というものについて、お話ししたいと思います。
1秒間に振動する回数を周波数と言い、Hz(ヘルツ)という単位で表しています。音の高さは、1秒の間に振動する回数が多い=周波数が高いと高くなり、振動する回数が少ない=周波数が低いと低くなります。
ただし、人間が聞こえる音の大きさイコール振動の大きさにはならないのです。人間の耳は周波数によって、音の感じ方が違います。一般的に2,000Hz〜5,000Hzの音がよく聞こえるようになっていて、それより高い音や低い音は振動の大きさが大きくても音としては小さく聞こえるのです。
音の大きさは振動の大きさを人間の耳の感じ方に変換した値dB(デシベル)を使います。この聞こえる周波数の感度は、個人差も大きく年齢によっても差があります。

 

低周波音とはどんな音?

音の中でとても低い音、周波数でいうと1Hz〜100Hzの音を低周波音と呼んでいます。低周波音の中でも、とても聞き取りにくい20Hz以下の音は、超低周波音と呼ばれます。

 

日常生活の中で低周波音を聞くのはどのような時でしょうか。人間の声は200Hz〜4,000Hz程度、救急車のサイレンの音は1,000Hz程度、それに対して低周波音といわれる音はバスやトラックのエンジン音で10Hz程度〜になります。
車のエンジンの音を家の中で聞くと、高い周波数が壁などで遮断されるので通常は気づかない100Hz以下の不快な低周波音が聞こえます。

 

家族には聞こえない?!低周波音の影響

この低周波音について、騒音に対する苦情が多く寄せられています。

 

一つには「寝られない」「圧迫感がある」と言った精神的な被害があります。
低周波音は人間の耳に聞こえにくいので、かなり大きな音でないと聞こえません。音が聞こえないと、不快にはなりません。
この場合に問題になるのが、音の聞こえ方に対する個人差です。聞こえる周波数の範囲は人によって違うので、低周波音の騒音に困って家族に相談しても、相手は聞こえないこともあり得るのです。

 

もう一つは窓や家具が揺れるなど、物への影響です。音は振動によって伝わりますから、家や家具を揺らすこともあります。低周波音では人間の耳よりも、物の方が感度が良い場合もあります。

 

では、低周波音はどこから発生するのでしょうか?
一般家庭で可能性があるのは、エアコンの室外機やヒートポンプ式給湯機(エコキュートなど)などです。近くに工場があるなら、送風機や真空ポンプ、燃焼装置などの機械類が原因である可能性もあります。交通機関ではヘリコプターや船舶、高速道路の架橋が振動すると超低周波音が発生します。

 

 

 

低周波音は測定できる

人によって聞こえ方が違う低周波音、実際に音がしているかどうかは実際に測ってみればわかります。
具体的には低周波音計という1Hz〜騒音を測定できる測定器があります。実際に音がでていることが分かれば、騒音を出している機器に対する対策や協議などができる可能性がでてきます。

 

環境省では騒音苦情に関する参照値というものを出しています。騒音は音の大きさ・時間帯・頻度・音の期間など様々な状況を総合的に考える必要がありますので、音の大きさだけで判断はできませんが騒音計の数値が判断の大きな材料になることは確かでしょう。
会社の機器の音が大きい気がして、近隣の人に迷惑がかかっていないか心配であるとか、家族には聞こえないらしいが一日中音がして圧迫感があるなど、気になったら測定してみるのもいいかもしれません。

 

低周波音について、理解を深めていただけたでしょうか?低周波音の正体は普段耳にしないとても低い音だったのです。
聞こえ方にも個人差が大きく、聞こえる人には非常に不快な音ですが、まったく聞こえない人もいるというのがかえって厄介ですよね。自分だけに聞こえるというときは、レンタルサービスなどを利用して測ってみるのも一つの方法です。